家を売る人に、不動産屋が必ず尋ねるのが売却理由。
買主(お客様)も売却理由を気にしているので、不動産屋は事前に質問しておきます。
- 殺人事件とか、事件・事故があったんじゃないのか?
- じつは幽霊がでて困っているとか?
- ご近所とトラブルになって出ていくのか?
しかし、売主が心配している売却理由は、離婚とか、住宅ローンの支払いが厳しくなったりとか、そういうことなんですよね・・・。
良い印象の売却理由・悪い印象の売却理由とその伝え方を紹介します。
良い印象の売却理由
基本的にポジティブで良い印象の売却理由は、進んで伝えたほうが家は売れやすくなります。
- 広い間取りへの住替え
- マンションから一戸建てへの住替え
- 転勤による売却
その物件は、最寄り駅から徒歩15分くらいの住宅地内の一戸建て。
50坪くらいの敷地に一台分の駐車場がある4LDKの間取りでした。
正直いって、住宅としては特に際立った売りと言えるものがない物件でした、でも、売主の売却理由にインパクトがあったんです。
内覧では、さりげなく売主さんに売却理由の話を振って、売主本人の口から大いに語ってもらいました。
- この家に住み始めて、運気が上がった
- ここに住んでから会社で重要なポストに昇進
- 年収は、それまでの3倍に跳ね上がった
- だから都心に住み替えることにした
見学したお客様はその日のうちに、値引き交渉もなく購入申込書を記入されました。
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買主が気にしない売却理由
売主が気にしているのに、買主はさほど気にならない売却理由もあります。
- 離婚によるマイホームの売却
- 介護のために親と同居するため
- ローン返済が困難になる
離婚が売却原因って、縁起が悪い気がするかもしれません。
しかし、二人の新生活を迎える新婚カップル(買主)に「離婚が売却理由」と伝えても、気にされる様子はありませんでした。
ローン返済に困ったことなども同様です。
言わなくてはいけない!悪い印象の売却理由
不動産屋は、「買主が購入前に知っていれば買わなかった」という事実(売却理由)は、しっかりと伝えなくてはいけません。
この「知っていれば買わなかった」という基準が曖昧すぎます、また個人差があるので、基本的には包み隠さず、すべてを伝えるようにしています。
- その家で事件・事故・自殺があった
- 近隣とのトラブルで揉めて出ていく
- 夜間の騒音がひどく、ノイローゼになった
こういう売却理由の場合には、販売価格を下げたうえで、心理的瑕疵・特別な理由があるので、安くなっていると説明することで納得してもらうしかありません。
他の方法として、不動産業者による買い取りも一つの選択肢になります。面倒な手続きもなく、心理的瑕疵のリスクも買取業者が負ってくれます。(買取金額は一般仲介に比べて、安くなることはご了承ください)