人は見た目が大事って言われますが、
家だって第一印象がすっごく大事なんです。
とくに、家を高く売る、家を早く売りたいという人に、とっても大事なお掃除の重要性と見落としがちなポイントをまとめます。
家が高く売れるかも!
家を売るのに掃除が必要な5つの理由
家の売却は「掃除に始まり掃除に終わる」とは言われていませんが、
(一人で ノリツッコミ)
でも、売り出す家のお掃除はとってもとっても大事です。
- 再認識!家が商品
- 家庭訪問で掃除しない親はいない
- 汚い家の住人は信頼されない
- 値引き交渉の材料になる
- 営業は汚れた家を案内しない
家が商品だって分かってますよね?
どうせ売ってしまう家だから・・・!
こんな気持ちで、家を売り出す人はいませんか?
車の販売店(ディーラー)は、毎日のように洗車をしています。
試乗すると車内もピカピカではありませんか?
これは、車が商品だからですね。
そこを訪れたお客様は、新しい車を手に入れることで、よりよい未来を手に入れようとワクワクしています。
販売員はお客様をガッカリさせないようにと、車を磨く手にも力が入ります。
忘れてほしくないのは、売り出したあなたの家も商品だということ。しっかりその手で磨き上げて、お客様の気持ちに応える努力をしてください。
お子さんの家庭訪問なのに掃除しない親っていますか?
私の叔母は「家庭訪問が憂鬱なのよね・・」と言っていました。聞けば、先生が家に来る前に徹底的に家の掃除をしなければいけないから、疲れてしまうらしいんです。
先生が家を買ってくれるわけじゃないんだし・・・
こんな風に叔母に言ったら、「子どもが生まれたら、あなたも分かるわよ」って鼻で笑われてしまいました。
叔母いわく「自分の子供が、掃除もしない親に育てられているとは、思われたくない」そうです。
きっと家庭訪問でいらした先生は、部屋の様子をご覧になって、その子どもの家庭環境をうかがい知るんでしょうね。つまり、その場でどう繕っても隠せない家庭内の闇みたいなものが、汚い部屋からは伝わってくるのではないでしょうか?
汚い家の住人は信頼されない
家を売る場合も、家庭訪問の先生とまったく同じです。
汚い家よりも、きれいな家のほうが印象が良い、というのはもちろんあります。
しかし、本音として、お客様は「汚い家に住んでいる売主さんを信頼できない」のです。
乱雑な家の様子を通して、売主さんの心の闇や乱れなどを勝手に想像してしまうものなのです。
家が汚いと値引き交渉の材料になる
家が売れそうなときに、お客様(買主)から価格交渉が入ることがあります。
いわゆる値下げの要求です。
「ハウスクリーニングをしたいので、その分を物件価格から値引いてください」というのが値引き交渉の理由です。
家がキレイならば価格交渉がないかと言えば、そんなことはないです。家がきちんと整理整頓されていても値引き交渉されることはあります。
しかし、掃除をしていない汚い家の場合には、値引き交渉の材料にされることが多いです。
業者を入れてキレイにしたい!という買主の気持ちは間違いではないでしょう。しかし本当は「掃除をしないままの汚い家を売っている人を信用していない」のがお客様の気持ちです。
買主には、こういう心理が働いているのです。
営業は汚ない物件を案内しない
価格交渉をされたとしても、売れれば目的は達成するので、まだマシです。
問題は、整理整頓をしない汚い家には、不動産屋がお客様を紹介しないので、いつまで経っても売れないということです。
お客様は家を探しに不動産屋に来ています。お客様が気に入る物件を紹介すれば、家を買ってもらうことができて、不動産屋は仲介手数料(報酬)をいただくことができます。
そんな大事なお客さまがガッカリするような物件を不動産屋としては紹介する訳にはいきません。もしお客様が怒って帰ってしまったら、売り上げが一件減ってしまいます。
以前見学をしたときに家が散らかっていたり、見学のたびにキレイだったり汚かったりで安定感のない家は不動産屋に敬遠されます。
もし、これまで汚かった家だったら、徹底的に掃除をして、担当営業に電話をすべきです。
「家をキレイに片付けたから一度見に来てください」って!
売り出し前の掃除のポイント
- 売り出す前に必ず整理整頓
- 電球のワット数を上げて明るくする
- 結露の様子はカーテンに現れる
- 水回りはニオイにも気をつける
- 意外に目立つクーラー上の汚れ
- キレイになった室内写真を広告に使う
売り出す前に必ず整理整頓
実際に、売り出してから掃除すればいいかな?って考えている方も少なくないですね。でも必ず売り出す前に整理整頓をしておいたほうがいいと考えます。
ポイントとしては、ウットリするくらい物を減らすことです。
製造業などで、よく使われている言葉ですが、5Sってご存じですか?
- 整理・・・いらないものを捨てる
- 整頓・・・物を決められた場所に置く
- 清掃・・・常に掃除をして、清潔に保つ
- 清潔・・・整理・整頓・清掃を維持する
- しつけ・・・ルール・手順を守る習慣をつける
頭文字の5つのSをとって”5S”と言います。
これは全部が大切なんですが、最初のS(整理)でしっかり捨てることができないと、以降の4つのSができません。
とにかく捨てること!
2年間使わなかったものは、もう使わないものです。たとえ、使う時がきたとしても、またそのときに買えばいいじゃないですか。
とにかく、うっとりするくらいモノを減らしてください。家を値下げされる売主の特徴/捨てられない人不動産売却で失敗しないコツは、準備が大切です。 なかでも、掃除と整理整頓は基本で、やり過ぎということはありません。 見学にいらっしゃるお客様は、新生活を始める住居を見つけようと期待に胸を膨らませています。 勘違いしないで欲しいのですが、お客...
電球のワット数を上げる
お客様が見学にいらしたときには、昼間でも全室の電気を点灯し「なるべく明るいお部屋」を見ていただきます。これは不動産営業の基本で、内覧(内見)の鉄則です。
お客様も営業も暗い部屋は見たくないんです。なるべく明るい室内を演出してください。
とくに玄関の印象は大事です。
玄関の電球を交換して、なるべく明るくしてください。
電球の交換代金くらいだったら必ず元はとれます!
結露の様子はカーテンに現れる
カーテンも全部、洗濯してください。
冬は窓枠に結露ができませんか?
カーテンは結露の湿気を吸収してカビを発生させます。
黒っぽいカビが出たカーテンは結露だなってすぐに分かっちゃいます。
必ず、洗濯してください。
水回りはニオイにも気をつける
水回りはとくに女性が敏感です。ピカピカにキレイにするのはもちろんなんですが、ニオイにも気をつけてください。
ニオイは、慣れてしまうので住んでいる人だと気づきにくいことがあります。
液体のパイプ洗浄がホームセンターなどで売ってますね。
売り出す前に、一度はパイプ洗浄までしてください。
意外に目立つクーラーの上
掃除というと、目線が下りがちです。
売主さんは気づかないんですが、クーラーの上部、天井との隙間の部分に黒っぽいホコリが溜まっていませんか?
遠目に見ても、あのホコリは結構目立つんです。
他にも、コンセントカバーや巾木(はばき)の上に溜まるホコリは、掃除のときに見落としがちです。
何度も注意してチェックしましょう。
キレイになった室内写真を広告に使う
家の掃除が終わって、家中がキレイでピカピカになったら、不動産屋の担当営業を呼んで室内写真を撮影してもらいましょう。
売り出す物件の室内写真はメッチャ大事です。
カメラの設定で明るめの補正をかけて、明るく写るようにお願いしましょう。
室内写真を撮るときのレンズは広角レンズを使用します。
広角レンズを使用して撮影したお部屋は、とても広く見えます。
ご主人や友人にカメラ好きで広角レンズを持っている人がいれば撮影してもらうのもいいです。
不動産屋は安いカメラしか会社で用意していないこともあります。
撮影したデータを渡せば、営業としても助かります。
ネットでは室内写真で選ばれる
- ネットで物件を探す
- 気に入った物件を見つける
- 不動産屋に問い合わせる
- 物件の内覧を申し込む
- 不動産屋に行く
- 実際に内覧する
- 家を購入する
お客様に家を買ってもらうためには、内覧をしてもらわなくてはいけません。
内覧してもらうためには、不動産屋に行く必要があります。
こうして、どんどん遡っていくと、お客様がネットで物件を探すという行動が最初にあることがわかります。
お客様は、ネットの不動産情報で何を見ているでしょうか?
もちろん金額は最初に目がいきますが、お客様が、必ずご覧になるのは室内写真です。
インターネットに物件情報を掲載する時、室内写真を「準備中」としておくと、まったく反響がないのですが、撮影した写真を掲載した途端に「内見の希望」が入ることがあります。
室内写真は大事ですから、きれ~いに掃除したピカピカのお部屋を撮影して、チラシやネットに掲載してもらいましょう。
【まとめ】大変だから高く売れる
家を早く・高く売るためには、徹底的な掃除が不可欠です。
売却中は、いつも、いつまでも、掃除を続ける気持ちが大切です。
不動産営業は、毎回しっかり掃除をしてくれる売主さんの気持ちと大変さを、身にしみるほど分かっています。
売り出す家の掃除は、不動産屋との信頼の絆です。
必ず、良いお客さんを連れて来て、恩返しをしますので、諦めずに掃除を続けてください。
売主に誠実な対応は難しそうだから、大きく値下げしてもらって保険をかけておくか・・。