家を売却するからには、すこしでも高く売りたいという気持ちは、売主であれば当然です。
このページをご覧になった方は、相場よりも高く売るのが難しいと思っているかもしれません。
決して難しくありません
売却相場とは、近隣で売却した販売価格の平均でしかありません。
安く売れた物件もあれば、高く売れた物件もあります。
その平均が売却相場なので、相場より安く売れた物件と同じ数だけ、相場よりも高く売れた物件があることになります。
(1)売却相場を調べて高く売る
相場より高く売るためには、近隣の売却相場を知らなければなりません。
たった、一社だけの査定では危険です
「安い査定額で早く売りたい」
高いのか安いのか分かりませんね
最低でも3社に査定を依頼しましょう
相場を調べるために使うのは、一括査定が便利です。
複数の不動産会社に、いっぺんに家の査定を依頼できます。
一括査定は簡単に相場がわかるだけではなく、不動産屋の違い(特徴)を知ることができます。
- 何度も同じマンションを売却したことがある
- 同じ間取りを高く売った経験がある
- 見込み顧客のリストが豊富にある
- 高く売るためのネット戦略に長けている
(2)相場より高く売ってくれる不動産屋を選ぶ
家を相場より高く売るためのポイントは不動産屋選び。
安い価格ならダメな営業でも簡単に売ることができます。
売主に喜んでほしい
お客様(買主)を紹介してくれるのは不動産営業。
たとえ相場よりも高くても、見込み客に紹介できるスキルが必要です。
不動産営業のスキルは、経験や実績で磨かれます。
不動産一括査定で営業さんを比較すれば、優劣が簡単にわかります。
(3)競合物件を知って相場より高く売る
相場よりも高く売るためには、その時の競合物件を知ることも必要です。
同じエリアで、間取り・価格帯などの条件が競合する物件が、他になければ相場よりも高く売ることができます。
営業さんに調べてもらえます
(4)内覧の好印象で高く売る
内覧をせずに、家を買うお客様はいません。
お客様は購入の決断をするために(最終的に)内覧をします。
内覧をするお客様は(ほとんど)買う気になっていると考えて、差し支えありません。
内覧で好印象を与えることができれば、値下げ交渉もなく、買ってもらうことができます。
好印象を与える内覧の準備については、下の記事にまとめています。
【参考】相場より高く買うのは、こんな人
あなたが売ろうとする家は、そこに住む理由がある人が高く買います。
基本的に家には決まった価格がありません。
売りたい人と、買いたい人の希望価格が折り合えば、それが家の販売価格になります。
販売価格が近隣相場よりも高いときに、家が相場よりも高く売れた!となるわけです。
三軒家チーフも「理由のある人」を探している
ドラマ「家売るオンナ」の主人公、三軒家チーフが家を売る場合、徹底的に「そこに住む理由のある人」を探しています。
電機メーカーの会長に、料理研究家が1億5千万円で売り出した一戸建てを、3億円で買ってもらいました。
また、テナント付き住居の一棟ビルは、バレエ教室で再起を図る母子に10億円で買ってもらうことができました。
それはドラマだから・・・。
そうですね、ドラマだから都合よくポンポンと「そこに住む理由のある人」が買主として現れます。
あなたが、そこに住んだ理由は?
しかし、あなたの売る家は、そんなにありふれていて、なんの特徴もない家ですか?
少なくとも、あなたがその家を買ったときには、そこに住みたい理由があったのではないでしょうか?
- どんな理由があなたの家を購入する決め手でしたか?
- あなたが家を購入する気持ちになったきっかけは何ですか?
家を相場よりも高く売りたいと考えるとき、
まずは、そこのところをじっくりと思い返してみてはいかがでしょうか。
【鉄則】相場よりも高く売れる条件
あなたの家を「どうしても買いたい人」、
もしくは「そこに住む理由のある人」は多くありません。
でも、全くいないわけではないんです。
- 買主は、半径500メートル以内にいる
- 隣の土地は高くても買え
上の二つは、不動産営業の鉄則と言われています。
インターネットで購入物件を探す時代だ、と繰り返していますが、やっぱりポスティング・チラシにも一定の効果があるのは、物件の近くに買主候補がいらっしゃるからです。
高くても購入する人が近くにいる理由
- 介護が必要になった親をマンションの隣の部屋に住まわせたい
- 結婚する娘夫婦を同じマンションで見守りたい
- 隣の家を買えば、駐車場付きの家に増改築ができる
- 隣の土地を購入して、二世帯住宅に建て替えたい
- 幼稚園で仲の良いお友達ができたので同じ小学校の学区に住みたい
- 子どもに通わせたい学校があるので地域を限定している
- 夫婦それぞれの職場に通勤するために2線が乗り入れるターミナル駅から譲れない
上に挙げた参考例をみたら、相場よりも高く売れるイメージが湧きましたか?
どの例をとっても、そこに住むべき理由が見つかることがわかります。
実際に家探しをする人は条件の厳しい人が多くて、「なんでもいいです~」なんて人はいません。
条件が厳しい代わりに、ピタリと条件に合う物件さえ見つかれば、即購入を決断されます。
当然、近隣相場に比べて高く売れることになります。