- 建物の躯体や住宅設備の状況がわからない
- 建物の耐震性が分からなくて不安
- 新築と違って、アフターサービスや保障がない
- リフォーム費用がいくらかかるか見当がつかない
中古住宅は、外から見ただけでは分からないことが多く、不安に感じる買主さんが多いんです。
よく分からないまま中古住宅を買う人は、200万円値引きしてくれたら買いますと保険をかけます。
しかし、建物や設備の状況がよく把握できて、第三者によるお墨付きがあれば、家を相場よりもずっと高く売ることができます。
ホームインスペクションで売る家に付加価値をつけて、相場よりも家を高く売る方法をご紹介します。
安心で高く売るホームインスペクションとは?
以前、売却した後で買主からクレームに関する記事を書きました。
しかしクレームから解放されるために瑕疵担保責任保険を利用するのではなく。
買主の不安を取り除き、保障をつければ、もっと家は高く売れます。
- 「ホームインスペクション(建物診断)」を依頼
- 「既存住宅売買かし保険」に加入する
- 住宅履歴を整備する
既存住宅売買かし保険は、中古住宅の検査と保証がセットになった保険制度です。
住宅専門の保険会社(住宅瑕疵担保責任保険法人)が保険を引き受けます既存住宅売買かし保険に加入するためには、住宅の基本的な性能について、専門の建築士による検査に合格することが必要です。これにより、中古住宅を購入しようとお考えの方にとって、安心が確認された住宅の取得が可能となります。
後日、売買された中古住宅に欠陥が見つかった場合でも、補修費用等の保険金が事業者(事業者が倒産等の場合は買主)に支払われます。
国土交通省「既存住宅売買瑕疵保険」より
売主さんは難しく考えることはありません。ホームインスペクション・既存住宅売買瑕疵保険をやってくれる、宅建業者(不動産屋)にお願いすればいいだけです。大手不動産会社では、ほとんど扱っています。
ザックリ8万円~15万円くらいの費用がかかります。ホームインスペクションをした物件はまだ少ないので、差別化ができ、物件に付加価値がつきます。
今後はホームインスペクションがスタンダードに
既存住宅のホームインスペクション・瑕疵担保責任保険は、国内の中古住宅市場では、まだ数が少なく珍しい存在です。
日本では新築信仰が根強く、中古住宅に対する評価が欧米に比較して低いと言われています。
ホームインスペクションの先進国アメリカでは、積極的な建物診断で中古住宅の評価をする動きが活発です。
きちんとした機関で建物診断をして、住宅の評価が定まり、それによって既存住宅売買瑕疵保険が付保されれば、物件としての価値は間違いなく向上します。
競合する物件がある場合は、ホームインスペクションをすることで、買主は安心して物件を購入することができます。当然、売却価格も高くなります。(これは経験則としてアリです!)
1,000万円が相場の売却物件が、300万円アップすることは難しいと思います。しかし4,000万円の物件であれば1割弱の300万円アップは夢でもないでしょう。
家を300万円高く売るための投資としてホームインスペクションは、決して高いものではなく、今後スタンダードになっていくことでしょう。
ホームインスペクションについては、”国交省職員向けの勉強会”ホームインスペクションの現場を体験(外部サイト)が詳しいです。