更地が「売りたいのに売れない」を解消する、たった二つのこと。

「更地にしたほうが売りやすい」と不動産屋に言われ・・、
建物を壊して更地にしたのに、いっこうに売れる気配がない。

古い家は解体 → 更地が売りやすい!/しかし固定資産税は高く/現実は売れたら解体
古い家は、思い切って解体し、更地にしてしまったほうが売れやすい。 わたし 不動産屋にとっては更地の方が売れやすいですが 建物がなくなると土地の固定資産税が高くなります 日本は新築住宅信仰があると言われていて、古家を引き継ぎ、直しながら住み続...

更地が売れないとお困りの方は少なくありません。

あなたの土地を「欲しい!」と言ってくれるお客様を、たった一組、見つければいいのです。

どうやって「たった一組」に行き着くか?
更地を売るために、考える事とやるべきことを紹介します。

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更地が売れる4つのパターン

更地が売れるパターンは、以下の4つです。

  1. 建売(たてうり)業者が買う
  2. ハウスメーカーを通して個人が買う
  3. 近隣に住んでいる人が買う
  4. 遠くから見学に来て買う

更地が売れなくて困っているようならば、すでに1~3までは取り組んだと思います。

残る集客の方法は「遠くから見学に来てもらい申し込みをもらう」ですね。
実際、潜在的な買主が多いのが、この購買層です。

ただ、どこにいるか分からない潜在的な買主に、アプローチすることが難しいのです。

具体的にはインターネット上に物件を掲載することで見込み客を集客します。
見込み客が広告を見る → 見学する → 申し込みをすることで、更地は売れます。

  • 広告で物件に触れる機会を増やす
  • 現地の見学を増やす
  • 申し込みをもらう

大事なことは広告量と広告の質をあげることです。

量とは、物件の広告をより多く見てもらう、より多くの見学をしてもらうこと。
質とは、「広告から見学」の確率をあげる、「見学から申し込み」の確率をあげる。

では、具体的には「なにをすればいいのか」を紹介します。

更地を売るために不動産屋がすべきこと

売れない更地を売るために、不動産屋は広告と見学の量・質をあげなくてはいけません。

ポータルサイトに物件情報を掲載

物件情報は、店頭広告や新聞折り込み広告など、より多くの広告媒体に出稿する必要があります。

なかでも注力すべきなのはインターネット広告でしょう。
多くの人が閲覧して、効果の高い媒体は以下の3つの媒体です。

他にYahoo!不動産も閲覧数が多いです。

インターネットの不動産ポータルサイト

大手不動産会社でも、3つのポータルサイト全部に登録しない業者もあります。

頼もうとしている不動産屋には、どのポータルサイトに出稿するのか確認することにしましょう。

物件(更地)をレインズに登録する

不動産屋は、物件の売却を依頼された場合、レインズ(REINS)という不動産業者専用のデータベースに登録することが義務付けられています。

レインズに更地が登録されれば、日本全国の不動産屋から検索されて、お客様がきます。

レインズに登録する

ただし、レインズに登録しない不動産会社もあります。
レインズに登録されていなければ物件が売りに出されていないのと同じです。

必ず、レインズへの登録を確認しましょう。

宅地建物取引業法
第三十四条の二 (媒介契約)
七-5  宅地建物取引業者は、専任媒介契約を締結したときは、契約の相手方を探索するため、国土交通省令で定める期間内に、当該専任媒介契約の目的物である宅地又は建物につき、所在、規模、形質、売買すべき価額その他国土交通省令で定める事項を、国土交通省令で定めるところにより、国土交通大臣が指定する者(以下「指定流通機構」という。)に登録しなければならない。

売主がレインズを検索・確認する方法!不動産屋は物件を登録したのか?
これまで、不動産屋にしか閲覧できなかったレインズ(REINS:不動産流通標準情報システム)。 レインズへの登録状況を、売主が閲覧・確認(チェック)する機能ができました。 これで、不動産屋が両手狙いで行う囲い込みを売主が監視・チェックできます...

建売業者に営業する

更地の売却を依頼された不動産屋は、付き合いのある建売業者に声をかけます。

なるべく多くの業者に声をかけてもらえるよう促せばいいと思います。

建売業者に営業をする

ハウスメーカーに営業する

更地を売買する場合、ハウスメーカーの紹介で売れることも少なくありません。

ハウスメーカーは、建物を建てるのが仕事です。
しかし建てる場所(土地)がなければ仕事ができません。

ハウスメーカーに営業する

こういった、地味で泥臭い仕事をしない不動産屋は多いもの。
ハウスメーカーに資料を持参すると「ちょうど土地を探しているお客様がいます」ということもあるのです。

現地看板を出す

散歩の途中に、現地に立ててあった看板を見て「見学したい」とお電話をいただくケースもあります。

更地に立てる看板

近所に住んでいる人には、そこに住まなくてはいけない理由や、住みたい動機があるのです。

  • 子供が生まれるので実家の近くに家を建てたい
  • 年をとった親の近くに住んで面倒を見たい
  • 独立した子供夫婦を近くに呼びよせたい
  • 手狭になったが住み慣れた土地を離れたくない

更地であれば、必ず「売り土地」などの立て看板が必要です。

売主がすべき、不動産屋選び

「売りたいのに売れない」更地を抱えている売主がしなくてはいけないことは、
不動産屋選び(変更)と物件の環境整備です。

  1. 売地の除草・不要物の撤去(自分で)
  2. 隣地所有者との関係を維持(自分で)
  3. 不動産屋を選定する(自分で)
  4. 広告と見学・案内(不動産屋)
  5. 売り出し価格の調整(相談して決める)

これから、不動産屋を選ぶ、もしくは不動産屋を変更する場合には、
面倒でも一括査定で複数の不動産営業の話を聞く必要があります。

不動産屋の話を聞くポイント

  • レインズに必ず登録するか?
  • レインズ登録の証明書は発行してくれるか?
  • 物件の広告は、どんな媒体に出稿するか?
  • 不動産ポータルサイトは、どこに出稿するか?
  • 建売業者に営業はするのか?
  • ハウスメーカーに営業はするのか?
  • 現地看板は立てるのか?

これらは、すべての条件を満たしている必要はありません。
やること・やらないことをハッキリと示して、真摯に向き合ってくれる担当者を選べば良いだけです。

不動産の売却は精神的なストレスも大きく、正直しんどいこと、面倒なことも多いでしょう。

ただ、売れない物件はありません、前向きに取り組んでいきましょう。

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