先日、千葉市の「事故物件」のネット公売がニュースになりました。
- 官公庁オークションで事故物件を出品
- 2014年1月男性が何者かに刺され死亡(殺人事件)
- 固定資産税の滞納から、差し押さえ、公売に出品
- 756万円で出品 → 1,111万1100円で応札(1件のみ)
- 敷地面積 527平米
- 木造2階建て、延べ床面積 308平米
- 近隣相場では、5,000万円程度の物件
- 落札者は千葉市内の不動産業の男性
- シェアハウス・セミナーハウスなどに利用を見込む
事故物件でも買う人は多い
殺人事件の現場になった家、一家心中のあったマンション、事件事故の現場になった不動産は数多くあります。
私も、不動産業に携わるようになると、物件の売却を依頼され、調べてみたら自殺したことのある物件だったということがあります。私の場合、売主から自殺に関することは、なにも聞かされませんでした。しかし、調査のために周辺を歩いていると、近所のおばさんに話しかけられ、自殺した当時のことを教えてくれたのです。
噂好きのおばさんというのは、どこにでもいるものですね。自殺した物件であることを知らずに家を売っていたら、あとで大変なことになっていたかもしれません。
一方で、訳あり物件だとしても「安く買えるなら大丈夫!」というお客様も少なくありません。
私が事故物件を売却した方は、若い看護師でした。「人の生死とか身近なので気になりません」とおっしゃっていました。
中国人・韓国人など外国籍の方も、ドライだと聞いています。
そもそも、京都などは歴史的に見て、暗殺・辻斬り・焼き討ちなどが、多く起こっています。
戦争で空襲にあって、多数の方が焼け死んだ東京も、不動産としては人気があります。
ヨーロッパでは石造りの歴史的な建物が多く、築100年でさえ「若い物件」と言われます。
当然、事件・事故もあるので、気にされることがないと聞いています。
買い取り査定ならば、事故物件でもすぐに売れる
事件・事故があった不動産物件を売却しようとするとき、売主の告知義務として必ず事故について触れなければなりません。
不動産会社は重要事項説明書の「その他重要な事項」の項目で明記し説明します。
売主は「物件状況報告書」に明記し、説明することを義務付けられています。
物件で自殺した人が、家族だった場合には、話すのが辛いですね。
見ず知らずの人に話すことは、大変なストレスでしょう。
こんな場合には、不動産の買い取り業者を利用します。
買い取りを検討される方は、一括査定で備考に「買い取り査定を希望」と記入すればOKです。