内覧(見学・内見)が何件かあって、好感触のお客様があると、いよいよ「購入申し込み」が入ります。
これは、売買契約のひとつ前のステップです。
購入申込書でチェックすべきことを、紹介します。
- 物件の希望購入価格の確認
- 契約希望日の確認
- 手付金の額を確認
- ローン特約の有無を確認
- 引渡し希望日の確認
チェック1:「購入申込書」の希望購入価格
まず、一番初めにチェックしなければいけないのは「物件の購入希望額」です。
これは、お客様(買主)が購入したい金額を記入して、不動産屋を経由して売主に提示されます。
売主は高く売りたいのですが、買主は安く買いたいのが普通です。
お互いの利害は相反することになるので、この「購入希望金額」が折り合わなければ、つぎの売買契約締結に進むことが出来ません。
しかし、買主も購入したいと思って希望金額を記入するので、メチャクチャ安くはないはずです。
希望金額については、100%買主の要求に合わせる必要はありません。
むしろ、希望額の中間くらいで折り合いをつけるのが一般的。
担当の不動産営業と相談しつつ、お互いが納得できる点を見つけましょう。
チェック2:「購入申込書」の契約希望日
つぎに、売買契約の希望日をチェックします。
売買契約締結では、(原則として)売主・買主が会って、契約事項を読み合わせし、署名捺印します。
「購入申込書」には、買主の希望する契約日が記載されています。
土・日・祝日など、仕事の関係もあるかと思います。
浮かれてしまうこともあるかと思いますが、契約可能な日時かどうかを確認してください。
チェック3:「購入申込書」の手付金額
手付金というのは、物件価格の一部を契約締結日に受け取るお金です。
手付金の相場は、だいたい物件価格の5%前後です。
マンションを3,000万円で売却することが決まった場合の手付金は、150万円前後ですね。
手付金が多すぎて困ることは、売主にとってないと思います。
しかし、少なすぎる場合、簡単にキャンセルされる危険があるので注意です。
自分の担当する不動産営業に「なぜ、手付金が相場よりも少ないのか?」確認してもらったほうが良いでしょう。
チェック4:「購入申込書」ローン特約の有無
不動産売買契約には、ローン特約という特別な約束があります。
「万が一、ローンの審査に通らなかったら契約は白紙だからね!」というものです。
ローン特約がなければ、現金で購入するということですから、途中解約のリスクが少なくなります。
逆にローン特約がついているようであれば、契約が白紙になることも覚悟しておかなければならないということです。
チェック5:「購入申込書」引渡し希望日
購入申込書には「物件の引渡し希望日」が記載されています。
- いつまでに引っ越しが可能なのか?
- 住宅ローンの一括返済手続きは間に合うか?
少なくとも、この2点だけは確認しておく必要があります。