不動産の売却査定のとき、不動産営業にこう言われるかもしれません。
中古住宅の場合は、買主から値引き交渉が入るのが普通です!
え~っ!
それって本当に普通なんですか?
値引きは不動産屋の営業戦略
前述の不動産営業の言葉には、きっと続きがあります。
中古住宅の場合は、買主から値引き交渉が入るのが普通です!
ですから、値引き分を見込んで100万円売り出し価格を高くしましょう。
「値引き」は買う気のスイッチ
不動産営業
いかがでしたか?
今日ご内覧いただいたマンションは?
お客様
すごく素敵で気に入りました。
帰ってから二人でよく検討してみたいと思います。
不動産営業
よろしければ
特別に100万円ほど値下げをする交渉をしてみましょうか?
お客様
お~っ!
単純なことですが、自分だけ100万円安く買えると思うと、一気に買う気スイッチがONされちゃうお客様が多いです。
(私だけではないはず・・)
不動産営業は「これは」と思えるお客様に、値引き交渉を持ちかけます。
お客様の気持ちが、トップギアに入るので、簡単で効果が高いんです。
値引きは満額回答でなくてもOKの不思議
100万円の値引き交渉をしてみましょうか?
値引き交渉をするためには、「購入申込書」に値引き額を記入しなければなりません。
「購入申込書」を記入するということは、買う気を示すことを意味します。
ですから、値引き交渉をするということは、値引き交渉が上手くいけば、その家を買うことが条件なのです。
もう、完全に「買う気スイッチON」です。
- 子どもの小学校は◯◯小学校ね
- 買い物は、このスーパーに行くことになるのね
- 食器棚はあそこに置いて
- 寝室に小さな机は置けるかな?
その家での将来・生活をイメージさせることができれば、もう売れたも同然です。
100万の値引き交渉が、たとえ50万円の値引きしか受け入れられなくても、買主はその家を購入するものです。
値引き額を含んでいることを忘れてしまう売主
不動産営業は「売れました」と売主に連絡します。
「100万円値引き交渉が入りましたが購入申し込みいただきました!」
すると、売主さんは「販売金額には値引き額を含んでいる」ことを、すっかり忘れていたりするんです。
「え~、そんな値引きイヤだよ!」
売り出し前に、しっかり打ち合わせをしていても、販売金額の入ったチラシを見ているうちに、「この価格で売れる!」っていう気になっちゃうものなんです。
担当営業としては、もう一回説明をしなければいけません。
でも、満額回答の値引きでなくても大丈夫です。
すでにお客様の買う気のスイッチは入っていますから。