地元の不動産屋に専任媒介を依頼して2ヶ月が経つのですが、同じ不動産屋から同じマンションが200万円も安く売り出されました。
専有面積の平米数はウチとほとんど一緒です。
ベランダの向き(主採光の方位)は同じですが、ウチが8階、あちらは12階です。(汗)
新築分譲時の価格表を引っ張り出して、二つの部屋を見比べてみても、やはり、あちらのお部屋のほうが160万円ほど高い値段がついていました。
どう考えてもウチにとって不利だと思います。同じマンションで安く売り出している部屋がある場合にはどうすればいいのでしょうか?
当サイトにお寄せいただいた、不動産売却に関する質問にお答えしています。
中古マンションは売主が自由に価格を決めていい
ご質問ありがとうございます♪
同じマンションが安く売り出されて心配されています。状況としてはちょっと厳しいですね。急いで売る必要がある場合はマンションの販売価格を下げる必要があるかもしれません。
販売価格について、不動産屋は根拠を示してアドバイスをすることができますが、最終的に販売価格を決定するのは所有者である売主です。
後から売り出したお部屋の売主さんには、それなりにお考えがあって、その販売価格になったはずです。もしくは、安くせざるを得ない事情があって、やむなくマンションを安く売り出しているのかもしれません。
- 転勤・相続など、とにかく売却を急いでいる
- 任意売却などの特殊な事情で安くせざるを得ない
- お部屋の内装が傷んでいるがリフォームせず、その分を安くしている
- 自殺や近隣トラブルなどの心理的瑕疵を抱えている
不動産営業に尋ねてみるのが手っ取り早いように思います。
違う業者であっても営業間で情報の共有はある程度あります。
まして、今回のケースでは同じ不動産屋から売り出されているので、売主の事情を知らないほうが不自然です。
ファミマとセブンが隣り合わせにある理由
質問者様がご心配されている通り、価格面だけを比較すると不利なようにみえます。しかし、デメリットばかりではなく、競合する物件があるメリットも見逃せません。
コンビニエンスストアでも、ファミリーマートとセブンイレブンが隣り合わせであることがありませんか?
これ、利用するお客様の立場としては便利なことが多いです。
昼食のお弁当を買うときにも、A店が売り切れならB店へ。
食べ飽きてしまったときには、簡単に浮気することができます。
他に、コンタクトレンズの洗浄保存液とか、日焼け止めクリームなど。
微妙に置いてなさそうな物は、二つ並んでいるコンビニだと安心感があります。
競合物件とは差別化を・・
売り出した中古マンションも同じことがいえます。多くのお客様(買主)は、安い・高いといった絶対的な相場感はありません。いつでも比較することでハッキリするのです。
二つの部屋を見比べた結果、こんな風に買主が感じてしまったら残念です。しかし、200万円の価値の差が買主に伝われば、意外にアッサリと成約になることもあります。
そもそも不動産は高い買い物なので、安くても不安の残る部屋を買う人は少ないです。
両者の違いをハッキリ知るために、先に書いたように担当者への聞き取りは絶対に必要だと考えます。相手の部屋が汚いから安くしたのであれば、こちらは徹底的にモノを減らしてキレイにすることで差別化ができます。
でも安心して下さい、本気で悩んでいる買主であれば「すこし安くなりませんか?」と価格交渉の打診があるはずです。200万円下げるのか、100万円だけ値下げに応じるのか、そのときに考えれば済むことです。
まとめ
質問された方も、転勤のためにマンションを売り急いでいらっしゃいますね。
お部屋のコンディションに差がなく、相手の部屋に心理的な瑕疵もないようであれば、相手より早く売るためには多少の値下げも必要かもしれません。
逆に、長く待てるようであれば、相手の部屋が売れるのを待つのは、高く売るための一つの手だと思います。
あなたの営業担当に相談して下さい。担当者はどう考えているのでしょう?
- 価格を下げて売り出したい
- 徹底的に差別化をして現在の価格で売る
- 差別化はほどほどに100万円だけ値下げ
絶対的な正解はありません。あなたが担当者の説明に納得できるかどうかが重要だと考えます。
これまで、何度も言っていますが、
不動産の売却は、良い営業(担当)に出会えるかどうかにかかっています。