現在、協議離婚の調停中なのですが、自宅を売却するかどうかで揉めています。
わたしとしては、家を売却してローンの残債をなくしてスッキリしたいのですが、別れる妻はその家に住み続けるつもりでいます。
こんなときには、どうすればよいのでしょうか?
ちなみに揉めている家は、夫婦の共有名義になっています。
当サイトにお寄せいただいた、不動産売却に関する質問にお答えしています。
共有者全員の同意がないと家は売れません
まず、物件が夫婦の共有名義であれば、お二人に売却の意志がなければ、家を売ることはできません。実務的に言うと、引き渡し後の所有権移転登記ができなくなっています。
わたしの知らないうちに勝手に売却された!
大事な家が、こんなことになったら困りますよね?
だから、所有者の意志がない限り不動産を売ることはできないのです。
これは共有者の持ち分の多寡に関係がありません。すこしでも権利を持っていれば共有者(所有者)の意志が反映されます。
離婚の場合と同じく、相続がらみで共有者が複数いる物件の売買も、同意がとれないと揉めます。
【解決方法】夫婦間で売買
共有者全員の意思が(売却に)統一できないときは、どうすればいい?
旦那さんは売りたい、しかし共有者の奥様は住み続けたい、という場合、共有者同士で売買契約を行います。
旦那さんの共有持ち分を奥様に売却することで解決します。
ただし、問題になりそうなのは住宅ローンです。
ご質問にも「住宅ローンが残っている」とあります。
奥様が仕事をされていて、安定的な収入があれば住宅ローンの名義を付け替えることができるでしょう。
しかし、専業主婦で収入が不安定であれば、住宅ローンの審査が通りません。
実質的には、元夫から支払われる慰謝料や養育費などで住宅ローンの返済を続けることができたとしても、金融機関の審査には通らないと思います。
そのあたりのことも、よく話し合って進めてください。