大切な想い出のつまった我が家だから、できるだけいい人に買ってもらいたい
自宅を売却する人に共通する心理です。
しかし、相場と較べて安すぎてはいけない。
「大切に使ってくれる人に、なるべく高く買ってもらいたい」
売主の本当の気持だと思います。
自宅の査定は自分でできる?
所有する不動産(自宅)をいくらで売却することができるのか?
売主が正確な不動産価格を調査するのは難しいと考えます。
これは「不動産は個別に特徴があって、同じ物件が存在しない」のが理由です。
分かりやすい例をあげます。
マンションを売却するときの価格(金額)を想像してください。
同じ場所に建っていて、
同じ間取りだから、
同じ価格なのかというと・・・・。
違いますよね?
5階と6階では大差がないかもしれませんが、5階と10階ではベランダから見える眺望に雲泥の差があります。
また、高さや眺望だけが価格差になるのかというと、そうではありません。
- 隣の部屋でペットを買っていたり
- ピアノの音がうるさい部屋が近かったり
- 売却する時期や年数にもよります
毎週末のように自宅ポストに投函される不動産のチラシを眺めていても、自宅の不動産価格を正確に予想することは難しいでしょう。
不動産屋の査定書は売主に「気に入られる」ため
所有する不動産の価格を知るためには、やはり不動産会社に価格調査(査定)をしてもらうことが必要になります。
不動産会社は近隣の成約事例を調査したうえで、不動産の予想売却価格を見積もります。
この不動産会社の予想する売却価格を一般的に「査定価格」とか「査定金額」といいます。
ここで注意しなければならないのは「査定価格」が必ずしも「売れる値段」ではないということでしょう。
結論を先に申し上げると、「査定価格」は実際に売れる金額よりも高いのが普通です。
不動産会社は実際に算出した想定価格に上乗せした金額を「査定価格」として提示します。
これは、売主に喜んで欲しいからです。
加えて、「自分の会社だけに売却査定を依頼したわけではないだろう」とも不動産会社は考えています。
不動産会社は売りだす前に、売主(所有者)の心をつかんでおく必要があります。
- 他社に売り出し案件をとられては困る
- 期待した金額よりも安くて、売るのを辞めては困る
査定する不動産会社は、このような心理状態で「査定金額をつくっている」といえるでしょう。
「買取価格」は「売れる値段」
不動産会社は、まず所有者に気に入られ、自分の会社から売りだすことを優先します。
他社に取られてしまっては元も子もないから、これは当然です。
相場よりも高い金額で売りだすと、どうなるか・・・、当然ですが、すぐには売れません。
不動産会社は、それでもちょっと高い価格で売り出すことを勧めます。
市場には「どうしてもその物件が欲しい」という理由のある人もいるので、意外な高値であっさりと売れてしまうことがあります。
また他の理由として、たとえ1ヶ月でもいいので「高い価格で売ってみる」ことで所有者を納得させることができるからです。
相場通りに売り出して、すぐに売れてしまうと「もっと高い金額で売れたのでは?」とクレームをつけられるのが怖いのですね・・・。
売主には「早く現金化したい理由」がある人もいます。
- 固定資産税の支払いがもったいない
- 離婚するので早く清算したい
- 転居先のローンが始まりダブルローンが厳しい
- 落ち着く金額におさまるなら時間を節約したい
- 相続のため期限までに現金化したい
- 不動産を所有するリスクを知っている
こんな場合は、不動産買い取りという選択肢もあります。
損をしない不動産売却のコツまとめ
あなたの所有する不動産は資産でしょうか?
資産であるならば不動産によって収益を出さなくてはいけません。
資産価値という観点で不動産をとらえた時には、「資産の流動性」を重視しなくてはいけません。
「資産の流動性」とは、どのくらいの時間で不動産を現金に替えることができるかということですね。
資産価値の高い不動産は、欲しがる人が多いので、早く現金化できます。
逆を言うと、なかなか売れない不動産は、資産価値が見込みほど高くないと言えます。
不動産会社のつくった「査定金額」では残念ながら売却するのに時間がかかります。
それでも高値を追いたい!という気持ちを否定はしません。
その所有者の気持ちを応援する不動産会社(というより担当者)は必ずいるでしょう。
不動産一括査定サービスを利用して、より多くの担当者に出会い、じっくり話を聞くことが、不動産売却で損をしないコツです。
逆に時間(スピード)を重視されるのであれば、業者による買い取りが妥当です。
売却査定・買取査定、どちらの査定額も無料で算出でき、所有者が損をすることがないようになっています。