このたび、売買仲介をする不動産会社に転職することが決まりました。私はいままで、同じ不動産業界でも賃貸管理を生業とする会社で働いてきました。
これまでの業務に必要だったので、すでに宅地建物取引士・管理業務主任者の資格は取得しています。しかし、売買仲介の実務を経験したことがなくて、転職に対して不安を感じています。
どうやったら最短で成果を出せるようになれるでしょうか?
売買仲介の仕事をするうえで読んでおいたほうが良い推薦書などはありますでしょうか?
当サイトにお寄せいただいた、不動産売却に関する質問にお答えしています。
ご転職、おめでとうございます。
これから、仲間であり、ライバルになるわけですね、お互いに頑張りましょう。
以前、紹介しましたが、基本的に不動産会社では先輩・上司が新人営業に対して懇切丁寧に仕事を教えることはありません。
仕事は勝手に覚えろ!それが嫌なら辞めろ!
というのが不動産屋の基本的なスタンスで、新人さんが失敗をしても、みんな「知らん顔」です。
でも、しょうがないんです。誰でも営業成績をあげるために必死ですから・・・。
こんな困った業界なので新人さんが営業を覚えて、家を売るようになるのは大変です。
ところが最近、私の営業所に(やはり転職で)入ってきた新人営業さんが、ありえない短期間で成果を挙げているのです。入社して2ヶ月の新人営業が普通に媒介契約をとって、月内に2件も契約するって前代未聞らしいです・・・。
彼はどうやって最短・最速で成果を挙げたのか?
気になってしかたなかった私は彼に話を訊いてきました。すると「ズルイ!でも、そんな手があったか!」と思うと同時に、非常に再現性の高い成功法則だと感心したんです。
新人不動産営業が最短で成果を挙げた、ちょっとズルイ成功法則をご紹介します。
営業関連の書籍は全部読む
最初に、ご質問にお答えしますね。
不動産営業をやるにあたって、読んでおくべき本は一冊では足りません。
不動産関連・営業スキル・マーケティング・広告・文章力、などあらゆる書籍や営業本を読破する必要があると思います。
私も、新しい本を見つけると、とりあえず買って読むように習慣づけています。
本によっては、当たりハズレがありますね。
しかし、どんなに面白くない本であっても一冊に一箇所は出版に値するポイントが含まれています。
著者の成功体験が書かれているのが、この手の書籍です。自分で失敗して遠回りをすることなく、手っ取り早く著者の成功に行き着くことができるので、非常に効率がいいと思います。
良いと思ったことは、最初は丸パクリで模倣してみる。そして使っていくうちにアレンジを加えたり、無駄を削いでいって自分流の手法にしていくのがいいでしょう。
「学ぶ」の語源は「真似る」だと、どこかで読んだ記憶があります。
本を読んで参考にするのは、全然ズルくないし堂々とできる王道の成功法則だと考えます。
エース営業のノウハウを盗む方法
ウチのスーパー新人が実践した方法は、本を読むよりもっと具体的で、ずっと直接的なんだけど、ちょっとズルイ方法でした。
彼は転職前に、その道のプロにその営業手法を直接見せてもらっていたのです。
どういうことかわかりますか?
私は正直「やられた!」って感じでした・・・。
- まず、お父さんの所有する家を使って不動産一括査定
- 6社の不動産営業に家に来てもらう
- 営業が話した内容はICレコーダーに録音
- 訪問査定ではどのような順番で話すのか?
- 録音を聞き直して、営業が何を話したか書き起こす
- 納得の行く査定根拠は何だったのか?
- 専任媒介を結んで欲しいとき、営業はなんというか?
- 印象に残ったクロージングの言葉をピックアップ
彼は転職しようとする不動産営業に来てもらい、その営業手法をお客様として目の前で見せてもらうという裏技を使いました。
不動産の一括査定では、どの不動産屋もエース営業をピックアップして担当させます。つまり、転職する前にエース営業の営業トークや手法を、目の前で見せてもらうことをしていたんです。(ズルイですよね~)
しかも、録音して繰り返し聞くことができるから、壁にぶつかったときには何度でも復習することができます。とってもエグいけど最強の成功法則だと思います。
エース営業は、売れる秘訣なんか絶対に他人に教えたがりません。自分と同じように売れる営業なんて要りませんからね・・・。
「売れるノウハウ」を何人もの売れている営業に直接教えてもらうなんて、普通はありえないことです。しかも無料でやってしまっています。
成果をあげる人は、やっぱり違うな!
彼の話を聞いていて妙に納得してしまいました。ぜひ、あなたも参考にしてみてください。