今回は、急いで家を売るときの注意点をおさらいしたいと思います。
転勤・相続・離婚など、急いで家を売らなくてはいけない状況は、少なくありません。
高く売れれば嬉しいのですが、急ぎの場合では価格はそこそこに抑えるべきだと考えます。
もし、期限までに家が売れなかった場合、固定資産税やマンションの場合は管理費などの経費が余分にかかります。
優先順位を意識して売却活動を進めるべきだと思います。
一ヶ月以内の売却なら買い取り
じつは急いで家を売りたいんですが・・・。
私自身も、このように期限を決められて、家の売却を依頼された経験があります。
特に多いのが転勤ですね。
転勤は通勤ができない遠距離に引っ越すことになるので、期間内に売れなかった場合には厄介なことになります。売買契約・残金決済では売主本人が同席するのが普通なので、最低でも2回は、新幹線や飛行機などで戻って来なくてはなりません。
家を売る期間としての一ヶ月って、メッチャ短いです。
普通、家を買う人は住宅ローンを利用します。この住宅ローンの審査・実行手続きに一ヶ月がかかってしまうのです。
ですから、現金で購入するお客様(買主)でないと一ヶ月以内の売却は難しいと考えます。
一ヶ月以内と急ぎの売却が必要なら、不動産会社による買い取りが現実的でしょう。
- 最短、一週間でも家の売却が完了する
- 売却後のクレームがない(瑕疵担保免責)
- 近所に知られずに売却ができる
- 仲介手数料が不要
3か月なら価格は安く!一般媒介で売り出す
急ぎ3ヶ月以内で家を売りたい!
スピード感が大事で、どんどん前倒しで準備します。
販売開始~引き渡しまで、一気に駆け抜けるイメージです。
- 一括査定に申し込む
- 売却相場を知る
- 不動産営業を選定する
- 不動産屋と媒介契約を締結
- 不動産屋が売却準備(おおむね一週間)
- 家の整理整頓
- 見学(内覧・内見・案内)への対応
- 購入申し込み → 指値・価格交渉
- 不動産売買契約の締結
- 住宅ローン一括返済の準備
- 引っ越し・清掃と不具合の修繕
- 家の残金決済・引き渡し
急ぎ3ヶ月で家を売るってスケジュールとしては、かなりタイトです!
売り出し価格は、安めに設定したいところです。
「相場より安いから買わなきゃ!」と即決を促す金額でないといけません。
売却期間が長く取れれば、「そこに住む理由のある人」を気長に待つことができます。
しかし3ヶ月間だと買主が現れるのを待っている余裕がありません。
不動産屋に囲い込みされると売れない
販売価格を安く設定すると、売りやすくなります。しかし、専任媒介を結ぶと不動産屋の都合で両手成約を狙った「囲い込み」で他社が紹介できない場合があります。
(売出しから半年くらいは・・・)
電話でのやりとり(物件確認)
御社が扱っている ◯◯マンションを
紹介したいお客様がいるのですが・・・
あ~ ◯◯マンションは
いま、話しが入って(商談中)います
あの・・・、
一ヶ月前の電話でも
同じように言われたのですが・・・
あっ すみません!
◯◯マンションは契約予定でした
本当ですか?
・・・・(空気読めよという沈黙)
そして、その後一ヶ月以上たってもレインズの掲載が続けられるので・・・、
売れていないんですよね・・・。
こんなことは、よくあります。
ここは、一般媒介で多くの不動産会社で一斉に売り出してもらうのが、最も急ぎで売れる確率が高いと思います。
でも、ただ沢山の不動産会社と一般媒介で売り出せばいいというのではなくて、ポイントは早い者勝ちの安い金額設定が大事です。