早く売れれば不動産買取でもOKなのですが・・・。
実家のマンションで無職の兄が犬のブリーダーまがいのことをやっていました。
飽きっぽい兄はすでに飼っていた犬を手放していますが、家の中はペット臭が残っています。
管理組合から犬のことで何度か注意を受けていたようで、実家のマンションに住みづらくなってしまったようです。
ペット臭が気になる家でも、売却することは可能でしょうか?
不動産の買い取りでも良いのですが、とにかく一刻も早く売却したいです。
当サイトにお寄せいただいた、不動産売却査定に関する質問にお答えしています。
ペット臭の物件で苦戦した過去
ご質問をいただいた方と同じように、複数の犬を室内で飼われていた家の売却をしたことがあります。
染みついてしまったペットの臭いは簡単に消し去ることができません。
フローリングなどの床材や、壁紙を交換すれば、ペット臭のもとを断つことができるのでしょうが、このときは売主様にリフォームをする予算がなくて、売却希望価格もギリギリだったため、やむなくそのままの状態で売り出していました。
営業が紹介しづらい理由
空室になってからも頻繁に空気の入れ替えに行ったり、案内前に消臭剤を撒いたりしても上手くいきませんでした。
買主様を案内しようにも、「不快に思われては・・・」と臭いが気になる物件は、不動産屋としても二の足を踏んでしまいます。
また、お客様にペットのアレルギーがあるかどうかがわからないので、案内も必要以上に神経質になってしまうんです。
一年近く売れずにいましたが、結局、ものすごく安い価格で売ることができました。
この物件にかけた時間と、最終的に売れた金額を考えると、たとえ安くても最初に買い取りをしてもらったほうが、得だったのではないかと思います。
ペット臭の残る部屋はリフォームが前提
買主が、ペット好きとは限りません。また、たとえペットが好きな買主だったとしても、他人の飼っていたペットの臭いは気になるもの・・・。
ペット臭の残る物件は、売却後にリフォームをするという前提で売却活動をしたほうがいいと思います。
まず、全室の壁紙貼り替え(場合によっては床材も)のリフォーム代を見積もりしておきます。
- 空室にしてリフォームを完了してから売却
- 想定リフォーム費用を売買代金から値下げする
- 現状のまま売却でも、リフォームの見積を提示できる
ご自身でリフォームをしなくても構いません。リフォーム費用に想定する金額分を値引きしてもお客様の反応は良くなります。
また、そのまま売る場合であっても、買主としてはリフォームにいくら費用がかかのるか分からないと不安です。あらかじめリフォームの見積もりがあれば概算が分かるので安心です。
お客様の不安を取り除いてあげることで、ペット臭の気になる物件も売りやすくなります。
ペット臭があっても買い取りは可能
売り出した不動産がなかなか売れないと、不動産屋は焦ってきます。
- 固定資産税・都市計画税
- 管理費・修繕積立金(マンションの場合)
- 住宅ローンの支払い(残債ありの場合)
これらに加えて、時間の経過による住宅の評価減もあります。
なかなか売れそうにない・時間をかけても高く売れない・・・。
このような心配のある家は、不動産買い取りの検討を早い時期からすることをオススメします。
ペット臭が残っていても、買い取り業者は(ほとんど)問題なく買ってくれます。
これは、ほとんどの不動産買い取り業者が、全室リフォーム(リノベーション?)して再販売することを前提にしています。
全室、床材・壁材を張り替えれば、ペットのニオイのもとを取り除くことができます。
ただ、買い取り価格は、一般的な仲介での販売より安くなることは覚悟して下さい。
買い取りの見積もりは、無料で行なえますので、売却・買い取り、両方を比べてみることで分かりやすいと思います。