家の売却中に気に入った物件が見つかったので、先に購入するにはどうすれば良いですか?ちなみに住宅ローンは完済しています。
不動産会社の大手では、金融機関と提携した「つなぎ融資」を利用できます。
家の買い替えでは、「売却先行」がスタンダードです。
「売却先行」は、先に住んでいる家を売却して、受け取った売却代金で、買い替え先の家を購入します。
しかし、人気のある物件は売れてしまうことがありますね。
家が売れれば、購入代金は支払えるので、わざわざ住宅ローンを組むのは面倒です。
そんな、家が売却できるまでの短期間、お金をかりるのが「つなぎ融資」です。
【図解】つなぎ融資とは?
注文住宅の「つなぎ融資」とは違います。
家の住み替えに伴う「つなぎ融資」の流れを示します。
購入の流れ | 売却の流れ | |||
↓ | ↓ | |||
購入物件の売買契約 (手付金) |
← | 気に入った物件が見つかる | 売却中 | |
↓ | ↓ | |||
↓ ↓ |
売却物件の売買契約 (手付金) |
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↓ | ↓ | |||
残代金の支払 物件引き渡し |
← | つなぎ融資で、 購入物件の支払いを行う |
↓ ↓ |
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↓ | ↑ | ↓ | ||
引っ越し | おおむね半年以内 | ↓ | ||
↓ | ↓ | |||
売却物件の残代金で、 つなぎ融資を返済 |
← | 残代金の受領 物件引き渡し |
つなぎ融資と買い替えローンの違い
つなぎ融資は、売却する家のローンが支払い終わっている、もしくは、ほとんど終わっている場合に利用します。
一方、買い替えローンでは、売却しても住宅ローンが残ってしまう場合に、住み替え先の住宅ローンとまとめて借りることができます。
買い替えローンについては、以下の記事を参考になさってください。
【図解】買い替えローン=残債+住み替える家のローン
まだ家を買ったばかりだけど、住み替えしたい! いま住んでいる家を売却しても、ローンの残債を消せない場合には、買い替えローンを利用する手があります。 住宅ローンには様々な種類があり、金融機関によって、その呼び名も違うため、非常に分かりにくいの...
つなぎ融資の注意点
大手不動産会社は「つなぎ融資」を行う条件として、売却と購入の両方で専任媒介契約を求めてきます。
つなぎ融資の注意点
- 不動産会社と提携した金融機関で融資する
- その不動産会社に購入・売却とも専任媒介契約が必須
- つなぎ融資の期間は3ヶ月~6ヶ月
- 期間内に売れそうにない場合は買い取りになる
つなぎ融資は、売却を前提としているので、購入・売却とも同じ不動産会社の専任媒介契約になります。
期間内に売れなかった場合は、値下げも受け入れざるを得ませんし、買い取りになるケースもあります。
【まとめ】
不動産会社の言う「つなぎ融資」とは、注文住宅のハウスメーカーなどの「つなぎ融資」とは異なります。
売れなくても、不動産会社を替えることができませんので、不動産会社の選定は重要です。
また、「つなぎ融資」にこだわらず、少々金利が高くても短期の借り入れができる場合がありますので、不動産会社を通さずに金融機関に相談してみるのも良いでしょう。