われわれ不動産屋の営業は、より効率の良い集客方法を日常的に模索しています。
でも、「家を売りたい」という売主さんにも、少し意識してほしいところです。
公益財団法人 不動産流通推進センターが発表する「不動産統計集」によると、
物件に関する情報収集方法というランキングにおいて、「不動産業者で探す」を抑えて「インターネットで物件を探す」が首位に立ちました。
出典:公益財団法人 不動産流通推進センター「不動産統計集」
→ 「不動産流通」PDFの29ページ目
加速する不動産屋離れ
下のキャプチャー画像をご覧頂くと分かるように、
「インターネットで物件情報」が伸びているわけではありません。
これまで、絶対王者として君臨してきた「不動産業者で物件情報」が激減・急降下したのです。
だって、「なんかオススメの物件はないですか?」と、フラッと来店されるお客様なんて、皆無と言っていいでしょう。
来店されるお客様は、必ず「ネットの◯◯という物件を内覧したいのですが・・」と物件を指名されます。
「不動産屋で物件情報を収集」とかって、いつの時代?
と言われそうですが、これ最新のデータなんです。
しかし・・・。
2018年時点で最新の統計ですが、集計を終えた前年度のソースを発表しているので、実際より2年ほど遅れています。(不動産屋の体感としては3年以上遅れている気がしますが・・・)
不動産屋 → ネットへ移行した時代の「家の売り方」は?
どうしてあの不動産屋は潰れないのかな?
ひと昔前の不動産屋は、立地こそ正義でした。
いい場所に出店できれば、そこそこ集客はできたのです。
でも、不動産屋にお客様が来なくなり。
代わりに、インターネットで物件を探すようになると「家の売り方」が変わります。
不動産屋の立地は重視されなくなって、代わりに主戦場になっていくのがインターネットですね。
新規に参入する不動産屋は、賃料の安い「空中店舗(2階以上)」を借りて、ネットの掲載に注力しています。
- クリックしてもらえるキャッチコピーは?
- どういう言葉にお客様は反応するか?
- 目を惹く物件写真の撮り方は?
- 1点でも多く写真を載せるサイトは?
- 駅からの道順を写真で説明したり
- 周辺の施設・公園などもアピール
インターネットの魅せ方で家は高く売れる
物件の探し方は、不動産屋中心からインターネットに変わりました。
買主が変わったのですから、売主の視点も変わらなければなりません。
答えは、やはりインターネットにあります。
インターネットを利用した不動産一括査定では、複数の不動産会社に同時に依頼することができます。
同じ条件なので、不動産屋からの回答を比較することが簡単です。
- 査定価格の提案
- 提示した査定額の根拠
- 販売方法の提案
- これまでの販売実績
ツラツラと定型文が並んでいるだけの査定書に魅力は感じられませんね。
会社の規模を誇るだけの査定書にも響くものはないでしょう。
高く家を売るには、ガツンと目を惹く査定書でなければいけません。
見向きもされない査定書をつくる不動産屋は、やはりインターネットでは埋もれてしまうからです。