両手取引を原則禁止して、片手取引で売主の利益を最優先する。
これまで何度も触れてきたが、SRE不動産の売主ファースト(優先主義)は、なるほど立派である。
しかし、SRE不動産のビジネスモデルには、少なからず問題点もあるのではないか。
SRE不動産で売り出した物件は売主に敬遠される?
まず、SRE不動産が自らの主張をするのは構わない。たしかに両手取引を前提とした従来の集客方法を続けた場合、嫌気が差したエンドユーザーに見限られ、しだいに不動産仲介業のマーケットが縮小するかもしれない。
しかし、SRE不動産が売主の利益を唱え、物件を高く売ることを宣伝すれば、「SRE不動産で売り出した物件は割高である」と一般の買主が敬遠するのではないだろうか。
現状では、買主がSRE不動産の仲介に期待するものは無いだろう。
なにせ売主優先の不動産会社なのだから。買主にとって何らメリットはない。
誤解されているかもしれないのでハッキリさせたいのだが、
SRE不動産は「売主の利益を優先する」とは言っているが「買主の不利益を容認する」とは言っていない。
SRE不動産は売主サイドの味方であることにフォーカスされがちだが、厳密に言うとSRE不動産は売主だけの味方ではないし、買主だけの味方でもない。
では、どちらの味方なのかと言えば、「依頼を受けたクライアントの利益を守る」エージェントとして、至極当然のことを宣言しているだけなのである。
ただし、私が懸念するまでもなく。売主優先という宣伝文句が独り歩きすることで、結果的に「SRE不動産の担当する物件は高い」と買主に敬遠されかねないと危惧している。
SRE不動産は91.5%の満足度
SRE不動産では、仲介したお客様を対象にアンケートを実施。
2017年11月1日段階での、SRE不動産の満足度は、「とても満足」と「満足」を合わせた91.5%になることを発表しています。
どうせ、悪い評判は掲載しないのではないか?
ちっぽけな人間性を表すような疑念も頭をよぎります。しかし、SRE不動産は悪い評判も堂々と公開しています。
私が目にしたなかで、最も悪い評判は以下のコメントですね・・・。
っていうか、コメントなし。評価も点数がついていないのが、4項目中に2項目もあります。
いったい何があったのでしょう・・・。不動産営業としてはメッチャ気になるところ。
まとめ
アンチがいるのは、人気のある証拠だと言われます。
とくに不動産仲介の同業者にアンチが多い気がしますが、それだけSRE不動産が注目されている証なのでしょう。
満足度調査を見ても分かるように、実際にSRE不動産で仲介し、成約に至った、ほとんどのお客様は満足されています。
先述のように問題点もあり、SRE不動産の進出を脅威に感じる同業者も少なくありません。
しかし、昔ながらの不動産屋の手法で、物件を囲い込み、両手仲介だけを狙っている、古い不動産屋に比べて、はるかに魅力にあふれる理想とビジネスモデルがSRE不動産にはあると考えます。